2007年12月アーカイブ

住宅ローンの金利は比較検討時に最も重要な指標になると思います。何せ高額な買い物ですし、通常住宅ローンは35年にわたるものですから0.1パーセント金利が違うだけでも総支払額は数十万円単位で大きく変わってきます。ここでは金利について掘り下げてお話します。

住宅ローンの金利には変動金利と固定金利があります。変動金利というのは住宅ローンを組んだ当時の金利が最後まで継続するわけではなく、一定の期間ごとに見直されます。その時の経済情勢によって金利が見直されるので、金利が下がっていく局面においては住宅ローンを組んだ時よりも金利が低くなる可能性があるので有利になります。一方、固定金利は住宅ローンを組んだ時点での金利が最後まで続き、途中で変わることはありません。金利が上昇局面にある時は、安い金利のうちに固定金利で住宅ローンを組んでしまうのがおトクなのは言うまでもありません。

現在の経済情勢を見ると、日本は長らくゼロ金利政策を続けてきた結果、金利は底値の状態です。つまりこれ以上金利が下がる要素がないということです。そんな現在、住宅ローンを組むなら変動金利と固定金利、どっちがトクなのかは言うまでもありませんね。固定金利が正解です。そのため、現在では固定金利の住宅ローンが大半を占めています。

固定金利の住宅ローンを語る時、現在もっとも有名なものがあります。それは「フラット35」という住宅ローンです。フラットというのは英語のFlatで、平らという意味です。つまり金利が固定なので、ずっと平らであることから名づけられました。35というのは住宅ローンの期間を表しており、35年ローンという意味です。

フラット35の特徴は先ほどお話したように最長35年のローンであること、融資額が最大8000万円、保証料と繰り上げ返済手数料が無料であることなどが挙げられます。この条件は他の住宅ローン商品に比べると格段に良いので、現在大変な人気となっています。このフラット35はたくさんの金融機関で取り扱われています。ここで注意したいのは、たくさんの金融機関で取り扱われていて商品名が同じだからと言って、条件やサービスは各社バラバラだということです。単に先ほどの要件をはじめとするフラット35の要件を満たしていればフラット35という商品名になりますから、フラット35だけで何百種類もあるのです。基本的な内容は同じですが、金利が各金融機関でまちまちで、しかも固定金利で最長35年間続くものですから、しっかり金利を確認して検討しましょう。

旧住宅金融公庫などの公的な住宅ローンや銀行の住宅ローンは確かに金利が安くておトクです。ですが金利が安いということはそれだけ信用状態の良い人にしか貸し付けをしないということでもあります。つまり審査の基準が厳しいのです。そのため、極めて一般的な社会人として生活している人でもこれらの金融機関の基準を満たしていないというだけの理由で住宅ローン融資を受けられないという例は枚挙に暇がありません。

さて、公的機関でもなく、銀行でもないところでも住宅ローン融資を受けることが出来ます。特にカテゴリーを表す名前がないので、ここでは民間企業と呼びます。ここで言う民間企業とは、住宅ローンを専門に行っている金融会社や、一般顧客むけに金融業を行っている会社のことです。

おそらくこれを読んでいる皆さんにも心当たりがおありだと思いますが、安心出来る住宅ローンは公的機関や銀行で、そうでないのは民間企業というイメージをお持ちではありませんでしょうか。また一時社会問題になったゆとり返済を含む変動金利型住宅ローンと固定金利型住宅ローンを比較してみて、より安全な固定金利型は公的機関や銀行で、それ以外は変動金利型…という具合に、とにかく民間企業の住宅ローンはそれあくまでも他で断られた時に仕方なくたどりつく存在でしかありませんでした。

そんな民間企業の住宅ローンが今となっては大きく注目を集めています。まず、注目のポイントは使いやすいこと。住宅ローンは高額のローンですから、審査に時間がかかってしまったり、保証料などの諸経費までもが高額になってしまったりします。民間企業の住宅ローンはこれらの点について実によく考えられています。審査の時間が大幅に短縮されていたり、諸経費のあらゆる部分で分かりづらい料金がかからないように工夫されています。

また、民間住宅ローン以外では問題になりやすいローンの割合についても、民間住宅ローンではかなり柔軟に対応してくれます。審査の厳しい金融機関では頭金が物件価格に対して一定の割合で無いとローン審査が通らなかったりすることがありますが、民間住宅ローンでは購入か価格の100%まで融資してくれるものや、他の住宅ローンで足りない分についてのローンを組ませてくれるものもあります。

また、自営業者など収入が安定しない、若しくはそう思われがちな仕事の人は住宅ローンが通りにくいと昔から言われてきたのですが、この部分についても民間住宅ローンは非常に柔軟で、「収入はあるのに住宅ローンが組めない」という人にとっては大変役に立つ住宅ローンとなっています。

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